サブカルの世界に飛び込んで早10年、今更かってくらいのタイミングになってしまったけども
ようやく仕事に転換期を迎えることができそうな予感がしたりしなかったり。
とにもかくにも、ガレージキットという文化がまずあって、その恩恵に肖り
今日の自分の居場所を確立してこられたわけでございます。
誰に対してというわけではないけども、それらの文化に携わり維持、また発展に
貢献されてこられた全ての人、団体に対し、一方的に感謝いたします。
フィニッシュという入り方をし、おかげ様で多くの方々から貴重なお仕事を頂戴でき、
フィギュアという文化と直に向き合う膨大な時間を過ごせました。
当初は右も左も分からない世界でしたが、ガレージキットと日々群れる中、
それらを造形し提供する側の人達の美学や拘り、またそれらを受け取る側の
人達のキャラクターや造形に対する愛着など、フィニッシュという
ちょうどその両者の中間に位置する立場で垣間見させていただくことができました。
これまでの仕事の中で発見できたこと、また気付かされたことなど、
頭の中で総括するのは簡単ですが、それらの経験をもって自分は
今これ以上に何かできないだろうか?と、常々構想を巡らせるようになりました。
その体言は実に簡単明瞭なものであり、
今度は、自分自身が「理想とする造形物」を発案し、具現化し、
積極的に発信する側の人間になってみてもいいのでは?と、
生意気にも思い立ったわけでございます。
とはいえ、挑もうとする所、当然ながらに未知の部分は多く、ここはひとつ
今一度初心に還って、飛び交う情報、得るべき手法、実践し体感するもの全てに対し
謙虚な姿勢で取り組んでいこうと決意しております。
私ごときですが、皆様の前に何かしらの「成果」を披露させていただく日のため
一歩一歩、確実に歩を進めて参ります。
それではこれより、「原型師への道」、つらつらと経過を書き連ねていきたいと思います。
ご興味がございましたら、気まぐれに覗きに来ていただけましたら幸いです。
記事掲載日時:2014/05/14